DXハイスクールや地域・企業・大学等との連携活動を報告します!

2025/09/25(木) サクラマスの産卵場所作ってます。9月27日午前7:55~NHKで放映されます。

札幌工業高校土木科では、琴似発寒川の環境と治水を大きなテーマとして、「課題研究」に取り組んでいます。今年度は「サクラマスの産卵場所を増やす」ことを1つの課題に設定しました。
都市河川の琴似発寒川は、護岸や床止めなど、人の暮らしの安全のため、さまざまな整備が行われました。その結果、ところによっては川底の砂利が流されたあと、上流から供給されず、サクラマスの産卵適地は限られています。そこで、サクラマスの生態、河川環境、治水等を探究し、「自分たちでサクラマスのための産卵場所を作る」こととなりました。

5月30日琴似発寒川へ行き、河川環境調査や測量等を実施しました。

その後、学校にて今後の日程や産卵場所の作製方法等を調査研究しました。調査の集計やデータの活用、課題解決に向けてAIやデータサイエンスを活用しました。

  

 

6月20日、産卵場所を作るために必要な木材を本校学校林へ取りに行きました。通常は処分される間伐材の有効利用を考えました。また、植樹もしてきました。

  

 

6月27日、設計・計画した、内容が実現可能か予備実験を琴似発寒川で行いました。

 

 

8月29日、6月27日の予備実験を基に改良を進め、産卵場所を施工しました。

生徒達は、砂利を溜まっているところから運び出し、砂利がなくなって岩盤が出てしまっているところに運び込みました。学校林の間伐材を有効利用し砂利が流出しずらい工法としました。

当日は、琴似発寒川の管理者である空知総合振興局札幌建設管理部、札幌市豊平川さけ科学館、北海道技術コンサルタントの方々に御協力をいただきました。

  

 また、NHKの取材も入っており、9月5日18:00~と9月27日7:55~放映の予定です。あとは、サクラマスが来て、産卵してくれることを願います。今後は期間をおいて、今回実施内容の検証を進めます。