専門高校フューチャープロジェクト 活動記録

2023年9月の記事一覧

「専門高校フューチャープロジェクト」 まだまだ活動中! 先端技術講義~現場見学行きました~ 2023/7/19

 2年土木科の生徒が札幌建設業協会様のご協力で現場見学会に参加しました。今回の現場は①「北海道新幹線、札樽トンネル(銭函)」と②「仮称東屯田川橋(下部工)新設工事(その1)」を見学しました。
 ①は北海道新幹線の振函館北斗-札幌間の札幌方面最後のトンネルとなる札樽トンネル(L=26.230m)のうち、337.6km~341.6kmの本坑4000m並びに本坑までの斜抗478.9mの工事の約600m付近を見学しました。切羽(トンネル掘削の最先端)まで行き、実際に掘削している様子を見学することが出来ました。
 ②は主要道道札幌北広島環状線の一部区間である、屯田・茨戸通は骨格道路網の1つである「札幌圏連絡道路」として、他都市との連携を図るためのもので、今回は東屯田川橋の橋台を作る工事を見学しました。
 どちらの現場も、本校卒業生から現場の説明はもちろんのこと、意見交換も行いました。意見交換会では、社会人としての働くイメージをつかむことや、建設業界・企業・各職種への理解を深めることができました。
 女性技術者からは、“建設業は女性でも問題なく働ける場所です。高校在学中に取得出来る資格は頑張って合格すると、働いてからの苦労がへります。なかなか後輩が入ってきません。皆さんが入ってくれることを願っています。”等の在校生へのお言葉をいただきました。
 生徒達は“建設業への理解が深まり、働いてみたいと思いました。” “就職について考える機会になりました。” “完成したら、歩いて入ることの出来ないトンネルを見学できて良かったです。新幹線に乗って通りたいです。” と話していました。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中!  企業等とのコラボレーションチャレンジ~琴似発寒川で生物が滞留できる河床整備について 2023/7/18

 3年土木科の生徒が、企業とのコラボレーションチャレンジである「河畔林と生態系の関連性が治水に及ぼす影響」の研究を進めています。
 本日は琴似発寒川において、河川管理者である北海道空知総合振興局 札幌建設管理部様と北海道技術コンサルタント様にご指導をいただきながら、治水と環境保全を両立した生物滞留空間の形成に取り組みました。
 生徒達は疑問点や今後の継続調査方法について活発に質問し探求を深めていました。今後は期間をおいて、今回実施内容の検証を進めます。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中!  学校祭で「専門高校フューチャープロジェクト」取り組みを展示・実演しました。 2023/7/8

   学校祭の土木科展示コーナーにおいて、「専門高校フューチャープロジェクト」の取り組みを展示・実演しました。
 寒地無加温蔬菜栽培プロジェクト(ヒートパイプ・スマートビニールハウス(遠隔監視・制御))・もっちー広場活用プロジェクト・治水と生態系確保の両立の取り組み等についてのパネルとスマートハウスの展示と遠隔監視・制御システムの実演を行いました。
 札工生・保護者の方や来場の一般の方々へプロジェクトを広く普及することが出来ました。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中!  先端技術講義~管路更生システム「SPR工法」出前授業と遠隔制御・監視システムの建設業への活用~ 2023/7/5

 土木科2年生が、積水化学北海道株式会社様・一二三北路株式会社様のご協力で管路更生システム「SPR工法」出前授業が実施されました。今回講義を受けた管路更正方法は、老朽化した下水管等を道路等を掘り返さず、既設管の内側に硬質塩化ビニル製プロファイルの更生管を製管し、既設管と更生管の間隙に特殊裏込め材を充填し、古くなった管きょを既設管・更生管 ・裏込め材が一体となった強固な複合管として蘇らせる工法です。

 最初に管路更正方法ついて本校の卒業生より講義をいただきました。技術説明の他に進路についての講話もいただきました。その後は、本校駐車場にて実演を行い、技術指導をいただきました。

 生徒達は、“掘削しないので工期が短縮できる。”“廃棄物も少ないのでSDGsで地球に優しい工法”“建設業について、色々な話を聞いたり、質問も出来て、来年の就職活動に向けてとても参考になった” と話していました。   

 また、出前授業終了後企業の方が、本校の実証実験ハウスを見学しました。安価な遠隔制御・監視システムを実際の現場で活用し、遠隔臨場・品質管理等について、デジタルツールをフル活用した現場管理の可視化・高度化について話し合いました。今後、出来るところから実証実験をスタート予定です。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! 北海道土木・建築未来技術展に出展しました~ 2023/6/14・15

 6月14・15日にアクセスサッポロにて開催された、北海道土木・建築未来技術展
(https://www.caft-exhibition.com/)に「寒地無加温蔬菜栽培プロジェクト」のヒートパイプとスマートビニールハウス(安価な遠隔監視・制御システム)等について、システムモデルの展示とシステムを設置している道内各地(札工ハウス・岩農ハウス・一般農家様等)のハウスの遠隔監視・遠隔制御実演を行いました。

 スマートビニールハウスについては、安価なシステムであり、数年にわたる実証実験をしており、実用化レベルまで達していることについて、評価をいただきました。また、クラウドベースのAI音声認識サービスを活用した音声コントロールについて、“ハウスの温度を聞きながら、他の事ができる。このながら作業なら、安全で実用的だ”と感想をいただきました。

 ヒートパイプについて、“ヒートポンプじゃないの?”というご質問を数多くいただき、技術や仕組みについてあまり一般的でなかったことを知り、今回の展示会によって多くの方々に、研究の成果や、ゼロカーボンに貢献することが出来るヒートパイプの原理等を普及することができました。

  説明役の生徒達は“これほど大きな展示会だと思っていなかった。多くの札工の先輩をはじめとする色々な企業の方々とお会いすることができ、大変勉強になりました” “自分たちの研究がSDGsやゼロカーボン北海道等、世の中で役立ちそうなので、更に研究を進め技術の向上をはかりたい” と話していました。