専門高校フューチャープロジェクト 活動記録

専門高校フューチャープロジェクト

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中!  先端技術講義~管路更生システム「SPR工法」出前授業と遠隔制御・監視システムの建設業への活用~ 2023/7/5

 土木科2年生が、積水化学北海道株式会社様・一二三北路株式会社様のご協力で管路更生システム「SPR工法」出前授業が実施されました。今回講義を受けた管路更正方法は、老朽化した下水管等を道路等を掘り返さず、既設管の内側に硬質塩化ビニル製プロファイルの更生管を製管し、既設管と更生管の間隙に特殊裏込め材を充填し、古くなった管きょを既設管・更生管 ・裏込め材が一体となった強固な複合管として蘇らせる工法です。

 最初に管路更正方法ついて本校の卒業生より講義をいただきました。技術説明の他に進路についての講話もいただきました。その後は、本校駐車場にて実演を行い、技術指導をいただきました。

 生徒達は、“掘削しないので工期が短縮できる。”“廃棄物も少ないのでSDGsで地球に優しい工法”“建設業について、色々な話を聞いたり、質問も出来て、来年の就職活動に向けてとても参考になった” と話していました。   

 また、出前授業終了後企業の方が、本校の実証実験ハウスを見学しました。安価な遠隔制御・監視システムを実際の現場で活用し、遠隔臨場・品質管理等について、デジタルツールをフル活用した現場管理の可視化・高度化について話し合いました。今後、出来るところから実証実験をスタート予定です。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! 北海道土木・建築未来技術展に出展しました~ 2023/6/14・15

 6月14・15日にアクセスサッポロにて開催された、北海道土木・建築未来技術展
(https://www.caft-exhibition.com/)に「寒地無加温蔬菜栽培プロジェクト」のヒートパイプとスマートビニールハウス(安価な遠隔監視・制御システム)等について、システムモデルの展示とシステムを設置している道内各地(札工ハウス・岩農ハウス・一般農家様等)のハウスの遠隔監視・遠隔制御実演を行いました。

 スマートビニールハウスについては、安価なシステムであり、数年にわたる実証実験をしており、実用化レベルまで達していることについて、評価をいただきました。また、クラウドベースのAI音声認識サービスを活用した音声コントロールについて、“ハウスの温度を聞きながら、他の事ができる。このながら作業なら、安全で実用的だ”と感想をいただきました。

 ヒートパイプについて、“ヒートポンプじゃないの?”というご質問を数多くいただき、技術や仕組みについてあまり一般的でなかったことを知り、今回の展示会によって多くの方々に、研究の成果や、ゼロカーボンに貢献することが出来るヒートパイプの原理等を普及することができました。

  説明役の生徒達は“これほど大きな展示会だと思っていなかった。多くの札工の先輩をはじめとする色々な企業の方々とお会いすることができ、大変勉強になりました” “自分たちの研究がSDGsやゼロカーボン北海道等、世の中で役立ちそうなので、更に研究を進め技術の向上をはかりたい” と話していました。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! ~先端技術講義~ICT建設施工出前授業実施しました~ 2023/5/31

 土木科2年生が、北海道開発局、国土地理院北海道地方測量部、札樽地区測量設計協会、日本建設機械施工協会北海道支部のご協力でICT建設施工出前授業が実施されました。3Dレーザースキャナ、GNSS、トータルステーション、VR、ドローン、ICT建設機械等の最先端の技術について講義と技術指導をいただきました。

 生徒達は、熟練技術者より指導をいただき、測量やICT施工等の専門的な知識を習得し今後の学習意欲の向上と、職業観の育成を図ることができました。  

 また、ハイデックス和島様の熟練技術者(本校卒業生)より、講話もいただき、生徒は“色々なアドバイスをいただき、就職活動への不安が解消した”  “最新の測量器械で学習することが出来た。測量の仕事についても興味を持ちました” “ICT建機を実際に体験することが出来て、大変勉強になった” と話していました。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中!~トマトの定植とほうれん草の播種をしました~ 2023/5/18

 ハウスの夏支度をして、富良野緑峰高校のご協力をいただいたトマトの苗を断熱鉢等への定植と、ほうれん草の播種をしました。

 生徒は、“このハウスは簡単に遠隔監視と遠隔制御が出来るので、スマホで作物の栽培を成功させたい。”(冬期より栽培していたミニトマトを試食した生徒は)“あまくておいしい”と話していました。

 

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! ~先輩より講話をいただきました~ 2023/5/12

    令和5年度卒業生講話を土木科1年生を対象に、エクシオインフラ(株) 石﨑様(H28卒)、岩倉建設株式会社 本田様(R2卒)、北土建設株式会社 野原様 佐々木様(R2卒)、杉原建設(株) 佐藤様(R2卒)、(株)福田水文センター 中町様(R2卒)、(株)山田組 村田様(R2卒)を講師にお招きして実施しました。

 講師の皆様より、現場の実体験や最新技術など実践的な内容や、高校生活の有意義な過ごし方を含めて講義をいただき、学習意欲の向上はもちろんのこと、地域産業の発展を担う職業人として必要な資質・能力の育成を図ることができました。

 生徒達は “在学中に卒業後に役立つ資格を取得したい。”  “卒業後の目標を定めるための貴重な機会となりました。”  “土日の休みも多くなってきているようで、建設業へのイメージが変わり、就職してみたいと思いました。” と話していました。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! 今年も「もっちー広場活用プロジェクト」始動しました。 2023/5/11

   「もっちー広場活用プロジェクト」が今年度も始動しました。

 3年土木科生徒15名が公益社団法人 日本技術士会北海道本部 社会活動委員会 技術者のミライ研究委員会の4名の技術士の方より、これまでのプロジェクトの流れや、子どもから高齢者まで多世代の人々が集い、楽しみ、愛着がもてる「みんなの広場」作りのため、全体計画及び設計・施工に関わる技術的課題や積算方法についてご指導をいただきました。

 生徒達は “土木科で学んだ技術を地域に役立てたい。” “技術士の方に専門的なお話をいただき、大変勉強になりました。” “地域の課題を解決し、未来へつなげたい。”と話していました。

 今年度も、学校、地域住民、企業等が連携し、生徒たちが主体的に学び、その成果を発信する場を充実させ、地域の課題解決や地域創生の実現に向けた取組をすすめ、地域と歩む持続可能な教育の実現を目指していきたいと思います。

 

 

 

 

 

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! ~ほうれん草、収穫しました~ 2023/5/9

    ゴールデンウィークがあり、ちょっと大きくなりましたが、ほうれん草を収穫しました。

 今回は、ほぼ遠隔監視と遠隔制御で栽培管理をすすめました。

 温度管理については、日差しが強いときは、25℃以上にならないように、例年使用しているシステムで、問題なくすすめることができました。

 灌水については、PFメーターを活用し、生育状況にあわせた土壌水分管理をすすめました。PF値を基に水分量を決定し定期自動散水を行い、カメラによる遠隔監視より、生育状況を確認しながら水分量の調整をすすめました。

 本校の実証実験ハウスと、一般の農家様や岩見沢農業高校のご協力で、各種のデータを収集することが出来、システムの実用化段階が一歩進みました。

 

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! ~水稲育苗ハウスの遠隔監視・制御システム設置しました~ 2023/5/1

    一般の農家様の水稲育苗ハウスに遠隔監視・制御システムを設置しました。

 自動車用バッテリーやソーラーパネルを利用し、カメラや各種センサー等の電源として運用し、ゼロカーボン北海道の実現に貢献できればと思っています。

 また、遠隔監視や遠隔制御にはスマホやタブレットが必要です。高齢の方の中には、操作が苦手な場合もあるので、今回は音声認識AIを活用し、対話形式で操作できるように農家様の自宅に機器を設置しました。

 “ハウスの温度は?”と話しかけると、“ハウス1は○○℃、ハウス2は○○℃・・・・・・”と返事が返ってきます。

 このシステムを活用することによって、省力化で、良好な生育へとつながることを期待します。

「専門高校フューチャープロジェクト」まだまだ活動中! ~ICT施工でグランド整備しました~ 2023/4/21

 2年土木科が、地崎道路株式会社様より、「ICT施工を用いたグランド整備について」の先端技術講義及び技術指導をいただきました。

 本校OBを含む熟練技術者の方々に、ICT施工について、始めに教室で、本日施工するマシンコントロール用の3次元設計データの作成実演や3次元データの利活用方法についての説明や、現場での体験談をいただき、熟練技術者と意見交換を行いました。

 その後、グランドにて技術指導(測量~3Dレーザースキャナー・GNSS・トータルステーション、 MC~マシンコントロール一式等)や建設機械の体験試乗を行いました。 

 生徒達は “今までの施工方法との違いが詳しく分かりました。最新技術は、以前より時間を短縮でき、誤差やミスも起きにくく、色々な面で工夫されていて感動しました。施工機械をあまり操作せずにセンサーでどこまで動かすかや、丁張りをかけずに、3Dレーザースキャナーやドローンを活用した測量等、多くの最新技術を取り込んで活用していてすごいなと思いました。また、説明だけではあまりわかりませんでしたが、実演や体験をすることでICT施工について深く理解することが出来ました。”“建設業についての印象がかわりました。”“土木が、これほどデジタル化が進んでいるとは思いませんでした。将来働いてみたいと思いました。”と話していました。

 施工完了後のグランドは、図面通りに、きれいに整備され安全・快適に体育の授業や部活動に使用することが出来るようになりました。